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 2012年1月からインドネシアから横浜に本帰国して暮らしています。パパ、小4のハル10歳、小2のネネ8歳、ナナ6歳の5人家族です。  04年から07年まで過ごしたケニア・ナイロビ生活、08年から11年末ジャカルタ生活。  ポレポレ&ティダ・アパアパに生活しています。                                        『記事のタイトルをクリックして、コメントを送っていただけたら、嬉しいです』
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syprose&nana
 お手伝いさんで子守をしてくれている22歳のシープローズ(写真右)は、二女ナナの手術の時、ずっと病院で一緒にいてもらいました。 ぐずるナナのそばであやしたり、痛みから気をそらしたりしてくれました。 ファッションセンスも良く、おしゃれな現代風の娘さんですが、本当に気立ての優しい子です。 

 夕方、手術を終えて家に戻った後、シープローズは「昼間、弟から電話があり、学費を滞納しているから学校を追い出されるかもしれない、と言ってきました。 明日、田舎に戻って、校長に少しずつ支払うから、と頼みに行きたいので、休みをください」と言い出しました。

 両親を亡くしている彼女たち兄弟の中で、一番上のお兄さんは仕事がないので、22歳のシープローズが2人の弟の親代わりなのです。 職のある姉が弟の学費を出すのは、ケニアでは今も普通のことです。
 
 私は「休んでもいいよ、そして田舎に行ってきて、ついでに、地元の親せき達に会ってくるの?」と気軽に尋ねました。

 すると、彼女は暗い表情になり「学校には行くけど、親せきのうちには立ち寄らないで戻ってきます。あそこに行ったら、お金お金だから…」とポツリ。 みんなにお金をせがまれるので行かない、と言うのです。

 おじいさん、おばあさんなど親せきのうちに久しぶりに帰るのは楽しみなことと信じていた私は、予期せぬシープローズの返事に言葉が詰まりました…。

 決して高額ではないものの、定期収入を得られるようになった彼女に対し、現金収入がほとんどない田舎の親せきがお金を期待するのは、ケニアでは普通のことなのです。 

 そして田舎の「親せき」という人々はものすごく多い上、求められれば決して断れないのを知っているので、親族に会わないつもりなのです。

 彼女も今、ナイロビで親族の家に居候しています。 お互いに助けられたり、助けたりするケニアの文化習慣を「ハランベー」とスワヒリ語で言います。 それは今まで、良い意味で使われてきたはずの言葉なのですが、最近では、その内実はなかなか複雑なものがあるようです。

 

 
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 gertrute2
 1歳半の二女ナナの耳のすぐ近くに、ばい菌が入り、この1週間でじわじわと腫れ上がり、今朝、小さなビー玉のように、赤く膨れ上がっていました。慌てて、小児科の病院(ガートルード・チルドレン・ホスピタル)に連れて行きました。 すると、ナナはまだ小さいので、全身麻酔して、切開する手術が必要と言うのです。
 
 「え、手術?」。 うーん、心配になってしまいましたが、ケニア人のドクターは手のひらを見せながら「こんな小さなベビーも手術してるんだから、心配しなくても大丈夫。私たちはエキスパートなんだから」と自信満々です。

 そんな自信満々な様子を見て、さらに心配になりました。ケニア人は概して安請け合いする傾向があります。OK、OK、ノープロブレムとか自信満々に言っておいて、意外と全然だめだったりするのです(苦笑)。駄目もと精神なのか、よく分かりませんが、我が家ではこれでたびたび迷惑してきました。

 以前、知人に紹介されて雇ったドライバーさんも「運転はOK、大丈夫」とか言っておきながら、ものすごく下手くそで、ギアも3速までしか入れられず、サイドブレーキを上げたまま出発したりする始末でした。 絶対にギアをトップまで入れず、ヨタヨタと運転するので、我慢した揚げ句に、2カ月後、辞めてもらいました。
 辞めてもらう際、彼は「なぜだ」と悲しそうな顔でした。「だって運転が下手すぎる。昔、運転手していたってウソでしょ」と言うと、「そんな…。段々、うまくなってきたじゃないか」と平気で言い返すのでした(苦笑)。 ここは教習所じゃないのよ、うまくなってから、また来て下さいって感じです。

 ナナの手術ですが、ケニア人ドクターへの不安を感じつつも、ここはもうお願いするしかありません。いますぐ、日本に連れ帰る訳にも行きませんし。 

 麻酔をしてから約30分後、手術室から出てきたナナはすぐに目覚めました。元気な様子で、ホッとしました。ありがとう、ドクター、疑ったりしてごめんね。 

 写真は、病院内の案内図です。 アフリカならではのゾウやライオン、サイのイラストがあり、それぞれのお部屋に行く道順に、その動物のイラストが壁に沿って描かれています。 子供たちはその動物を見つけながら、お部屋に行くわけです。 かわいらしい心遣いがちょっと嬉しい。

ps.こんな時に、またもや夫は出張だった…。いつも大変な「事件」が起きたとき、夫はケニアにいません。

terapia ryori 
 ケニア西部のビクトリア湖畔で捕れる魚ティラピアの料理は、日本人の味覚にもマッチして非常においしいです。ティラピアは臭味がなく、日本のファーストフードの白身魚とかにも使われているそうです。

 今日はナイロビ市内のスプリングバレーの肉・魚店で、たくさんのティラピアが並んでいたので、一尾買って、西部の民族ルオの人たちの料理を作ってみました。

 ちなみに、ナイロビでティラピアを買うと、大体、一尾が90ー150円程度でしょうか。もちろん、きちんとしたスーパーで買うと、一尾300円以上するところもあります。これは外国人向けですね。

 料理ですが、まず、ティラピアをまるごと、じっくりと油で素揚げします。 それで、トマトやタマネギ、ピーマンなどを油で炒めてから、スープを作り、その中に丸揚げのテラピアを入れます。 仕上げに、コリアンダー(中国では香菜シャンツァイ、タイではパクチーと呼びます)をのせます。

 フレッシュなコリアンダーの香りを楽しみながら、軟らかい白身と、鯛のようにしっかりとした皮も一緒にいただきます。

 ナイロビでは、ティラピアのような白身魚のほか、マグロのような赤身魚も手に入ります。また、新鮮で大きなタコやカニ、エビも生で買えることもあります。
 
 大きなタコやカニなどを買ってきて、家で丸茹でしたとき、お手伝いさんのマーガレットらは、まるで恐ろしい生物を見るように、本当に怖がっていたことがありました。 ケニアでは、沿岸域の人たち以外、タコやイカなどは食べないらしいのです。
 もうすぐ6歳なのに、まだ身長が101cmしかない長男のハルは、幼稚園のクラスで他の子に「ベビー」と呼ばれて、ひどく心が傷ついた「事件」が以前ありました。 
 私も夫も子供のころ背が低かったので遺伝なのでしょうが、欧米人やケニア人の子供は幼稚園でも身体が大きい子が多いので、ハルのチビさは一際、目立っているのです。

 でも、担任の先生は、「ベビー」と呼んだ子供をすぐに叱り、ハルにも「人は見た目など関係ない。自分に自信を持って!」とすぐに教えてくれたそうです。

 それからは、身体の大きい子に背の低さなどを言われると、ハルはいつも「サイズは関係ないよ!僕はBRAIN(脳)が大きいんだ!」と、英語で堂々と言い返しているそうです。 この負けず嫌いの性格は誰に似たのでしょう(笑)。 

 この事件のとき、私も心配になり、幼稚園の園長先生に相談すると、「何か事件が遭ったとき、大変大変と騒ぐのではなく、これを良いチャンスと思って、子どもたちに正しいことを教えるのが大事ですよ。 この幼稚園には、いろんな肌の色、髪の毛、体格、知能が違う子がいるんです。 何が良くて何が悪いではなく、それぞれの個性を伸ばして、自信を持って強く優しい心を持つ子どもたちに育つよう導くのが私たちの役目なのよ」と話してくれました。

 さすがケニアでも有名なインターナショナル幼稚園を10年もやってこられた園長先生だなあ、と改めて感動してしまいました。

 さらに、園長先生は、私たちが将来、日本に帰国した時のことを心配されて 「日本は平均にこだわる傾向があるから、自分の意見をはっきりと言うハルは、日本の幼稚園で浮いた存在になりかねないわよ。 そんな時、お母さんも日本の幼稚園の先生に、ここの幼稚園の教育方法を伝えて、しっかりとハルをサポートしてあげることです。 幼稚園を信頼して全て任せるのもいいですが、最終的な責任は両親にあるのだから、遠慮せず、幼稚園の先生と相談することですよ」と、おっしゃって下さいました。

 ハル、ママも一緒に頑張るからね。

ガラス わが家の居間の窓は、中庭に面する壁が一面、ステンドグラスのようなデザインのガラス張りになっています。 

 ほぼ赤道直下ながら、標高1700メートルの高地にあり、1年中、気候が良いナイロビならでは、の造りで、中庭の木々など緑が広々と見渡せて本当に心地よいものがあります。 

 ところが、昨夜、長男のハルがカーテンにぶら下がっていて、石頭を派手にガラスにぶつけ、一部が大きくクモの巣状に、ひび割れてしまいました。 不幸中の幸いで、ガラスの破片は飛び散らなかったし、ハルも全然平気な様子で、ケガ1つありませんでしたが…。

 さっそく翌朝、近所のガラス屋さんでガラスを買ってきて、コンパウンド内の大工さんを呼んで取り付けてもらいました。

 写真は大工さんがガラスを取り付けている場面です。 古いガラスを外すとき、ガラスの周囲のパテをトンカチとノミではがし取り、新しいガラスをはめ込み、周囲に粘土のようなパテを再び埋め込んでいました。

 ところが作業中、割れたガラスや固まったパテが周囲に飛び散っても全然お構いなし。 もし階下に人が歩いていたら危ないじゃない、と心配しましたが、そんなことに、ちっとも気を回さないのがケニア風かもしれません。

「ハルが頭でガラスを割ったから、ガラスを買いに行かないといけなくなったのよ」。 私がハルに文句を言ったところ、 「ママ、あれはアクシデントなんだから、怒らないでよ」と冷静に言い返すハル。 今月下旬に6歳になるハルは随分、口が立つようになってきました(汗)。  
kame&makizusi わが家にやってきた陸ガメは「リッキー」と名付けました。 最初、葉野菜やリンゴを餌として与えていたのですが、余り食べないので家族で心配していました。

  そのせいか、今朝、夫が突然、「昨日食べ残した巻きずしをあげてもいい?」と尋ねてきました。 まさか本気じゃないよね、とか思って、ほったらかしていたら、玄関先で「食べたよ~!」と大声を上げて喜ぶ夫の姿がありました…。 なぜか子どもたちは感動しないのですが、それにも構わず、夫は「ほらねえ、カメは雑食なんだよ」と自信満々の様子で、巻きずしを食べるリッキーに魅入ってました。

 なるほど、リッキーは巻きずしの中身のアボガドやニンジンをポリポリと食べていました。 日本食のお味は気に入ったかな? あまりに食通になって、今後、寿司しか食べなくなると困るんですけど…。

 ちなみに、この巻きずしは昨夜、近くの日本料理レストランで注文し、テイク・アウトしたものでした。(当地では、テイク・アウェイと言いますが…)。

 ナイロビ市内に現在、日本食レストランは5軒あると思います。 そのうち、4軒のオーナーは日本人ではなく、韓国人です。 日本で修業したそうで、寿司や鉄板焼きなどが「売り」です。
 
 ナイロビに数多く駐在している国連職員や大使館員等々、外国人のお客で連日にぎわっています。 でも、夫は時々、焼き肉とか美味しい韓国料理を食べたいねえ、と、ぼやいています。 というのも、ナイロビには美味しい韓国料理レストランが意外と少ないのです。
passyon
 ケニアのフルーツは、本当に美味しいです。日本で買うものより、どれも、味が濃いような気がします。 これは野菜でも同様で、なぜか、日本のものは総じて、味が薄いような気がします。 

 ケニアの食卓には、アップルマンゴー、トミーマンゴー、パパイヤ(ケニアではポポと呼んでます)、パッションフルーツ、バナナにパイナップルなどが1年中、入れ替わりで並びます。

 とくにマンゴーは大きな木に実がたわわに実るせいか、すごく安いです。 3年前、日本からケニアに来た当初は、マンゴーのおいしさと安さには本当にびっくり驚いたものでした。 きちんとしたスーパーで買っても、手のひらサイズで1個、30-40ケニアシリング(約50円)程度。 地元の人たちはもっと安く買っています。

 地元の子どもたちなんか、どこで拾ったのか、マンゴーを片手に裸足で走り回っていたりします。 ただ、お店に並ばないような、小さめで青いマンゴーなのですが…。

 贅沢なことに、わが家では既にマンゴーは飽き気味。 いまは、パッションフルーツにハマっています。 甘酸っぱいジュースと、つるつるっとしたゼリー状なものに包まれた種をスプーンですくって、ぷつぷつと噛みながら食べるのです。
 とても酸っぱくて食べられない時期もあるのですが、ちょうど今の時期はシーズンなのか、少し黒っぽくて、皮が干からびたような貧相な小ぶりの実を選んで買いますと、よく熟していて、甘みが濃厚で美味しいのです。大人も子供も競って食べています(笑)。
カメ

 夜の7時過ぎ、玄関のベルが鳴りました。 「こんな時間に誰だろう?」と思って、玄関のわきの窓から外を見ると、近所に住む南アフリカ人の男の子オスカー(4歳)が住み込みのお手伝いさんと3人のお友達らと立っていました。

 お手伝いさんは段ボールを持っていました。中には体長10数センチの陸ガメが1匹います。 「オスカーが見つけたんだけど、母親がどうしても飼うのを許さないから、ハルなら欲しがるかもしれないと思って、持ってきたの」と言います。

 わが家でカメレオンを飼っているのをオスカーは知っていて、時々、遊びにきては餌のバッタをあげたりしていました。それで、カメも喜んで引き受けるだろう、と思ったのでしょうか(笑)。

 オスカーの思惑通り、ハルは大喜びです。 すぐにカメを手でつかんで 「ありがとう、オスカー!」と近寄ると、身体が大きくて、いつも堂々としているオスカーと他の子どもたちは、意外にも、カメに触れることを怖がって、キャーキャー言って逃げ出しました。

 カメレオンも頭にのっけて面白がるハルと、身動きしないカメですら怖がるオスカーら子どもたち。自然に恵まれているアフリカの子どもたちは、意外と憶病なところがあります。 
 子供だけでなく、ケニアでは大人でも、カメレオンや犬などの生き物を恐れて、触りたがらない傾向が割合あるから不思議です。

 と、そんな訳で、わが家にまた準ファミリーが増えてしまいました。 玄関先の段ボールの中で、キャベツやレタスを毎日もそもそと食べて、ひっそりと、たたずんでいます。 名前はまだ決まってません…。
  

 ナイロビ市内で日本食を売っている「陣屋」です。 日本人の奥さん達の間では、日本人の経営者Rさんのことをお店の名前「陣屋さん」と呼んで、優しいお母さん代わりのように慕っています。

 陣屋では、手作りのこんにゃく、豆腐、みそ、納豆、福神漬け、さつま揚げ、輸入品の醤油やケニアで作っているコシヒカリ米などなど、日本の食卓にかかせない食材が結構あります。

 それでも、残念ながら、入手できる日本食材は限られています。 それで、友人が旅行や出張に行くと聞くと、ヨーロッパや南アフリカ、ドバイなどから、日本のマヨネーズやインスタントラーメン、調味料類、かっぱえびせんやカールなどのお菓子類などを買ってきてもらって、ありがたく食べています。 とくに日本のお菓子は珍重品で、「子より親が大事」とばかり、こっそり自分で食べてしまい、子供にはケニアのお菓子をあげています(笑) 
 
 でも、最近、地元のスーパーマーケットでも、なぜか、豆腐はよく見かけるようになりました。
 健康食品のお店では、醤油や海苔などが日本の二倍以上の値段で売られています。日本人以外の外国人が購入している姿も時々見かけます。

 実は先日、白人のおばあさんに豆腐の食べ方を尋ねられました。 「そのまま食べたり、サラダやスープに入れて食べるんですよ」 と説明すると、嬉しそうにおばあさんは豆腐を買っていきました。
 そして、その一週間後、また同じおばあさんが、私と分かってない様子で、「あなた、日本人?ちょっと教えて。期限が切れた豆腐はどうやって食べるの?」と聞いてきたのです。 「酸味がなければ、油で炒めてたべられますよ」と教えたのですが、その後おばあさんは豆腐を食べたのか、それとも捨てちゃったのか…?
 スーパーで再会するのが楽しみになりました。 
cassava ケニアにはインド系ケニア人(正確にはパキスタン系も)がたくさん暮らしています。 英国の旧植民地時代、鉄道建設のため連れてこられた子孫らだそうですが、商売が上手で、ケニアの経済はインド系の人たち抜きには考えられないほどです。

 そのインド系ケニア人らが集まる「ダイアモンドプラザ」というショッピングセンターに行きました。 珍しい揚げ物やスパイスが効いたソースがずらっと並んだ出店があったり、インド人用のきらびやかなドレスが並ぶ衣料品店で、お仕立てもお願いできたりします。 インド人の為だけの空間のような場所で、ちなみに今日、インド系やケニア人以外の外国人は、私だけでした。

 写真は一見ポテトチップスのようですが、キャッサバ(こっちの発音ではカサバ)という細長い山芋のような芋をスライスして揚げた、お菓子です。 わしづかみで袋に入れてくれて、一袋150円くらいでした(ちょっと高い?)。ポテトチップスに比べると、カサバの方があっさりとしていて、うすく塩味が効いて、歯応えのあるチップスです。 
 ついつい、あごが疲れるほど、食べ続けてしまうので、気が付くとお腹にもたれることもあります…。

 ちなみにケニアでは、いわゆる日本のポテトチップスのことを、ポテトクリスプって言います。 ポテトチップスと注文すると、ポテトフライが出てきますのでご注意を。 イギリス英語らしいです。
  

 ケニアの生活で、1つだけ、ど~しても不満が残るのが、生活水です。お手伝いさんも雇っているような生活で不満なんて言ったら、罰が当たりそうですが、これだけは、なかなか慣れることができません。 

 ナイロビの水質は非常に悪くて、我が家のコンパウンドでは、お風呂に水を貯めると、かならず黄色く濁ってしまいます。 一晩置くと、黄色い土がバスタブの底に溜まるし、殺菌の薬品が入っているからか、水にヌルっとした感触もあり、顔を洗うと、潤いが残ってるような錯覚にも陥ります(苦笑)。
 一方、子どもたちは、これが普通のお風呂の水の色だと思っていて、ぜんぜん平気なので、すこし不憫になります…。
この水でお洗濯もするので 真っ白な服は日に日に黄ばんでいくし、色物はどんどん色あせていきます。

 でも、水道の蛇口をひねると水が出るだけ、ましかもしれません。 写真左は、ナイロビ市内を回っている給水トラックです。 お手伝いさんのマーガレットが住んでいるような地区では、上下水道がないので、この給水車が週に1回~2回やって来て、住民は水を買っているそうです。 値段は20リットルで、わずか5ケニアシリング(日本円で8円)。 飲料、料理、洗濯、体を拭いたりするなど全てに使っているそうです。

 水不足の季節になると、5km以上も離れた場所まで歩いて水を買いに行かないといけない時もあるそうで、大変な暮らしです。 

 余談ですが、昨年夏、ナイロビ市内の中心部で、夫の会社も入居している高層ビルの3階から出火して火事になりました。 比較的、大きな火事だったのですが、駆けつけた消防車は1台のみ。 
 さらに、そのホースは火元に届かないし、水も全然足りず、火はいつまでも消えません。 とうとう、写真の給水トラックが「助っ人」として現場に登場したのには、あっけにとられました。 ケニアでは首都の中心部ですら消火体制がまともに整ってないことに、愕然としてしまいました。
 個人的な事情で、しばらくブログを更新できませんでしたが、これから、また頑張ってケニア生活を紹介していこうと思います!

 写真は、長男ハルのズボンのポケットから出てきた、たくさんの木の実です。

  洗濯しようとして見つけて、「ハル~」と怒って呼ぶと、慌てて走ってきたハルは木の実を見つけて「あ~、忘れてた! ママへのプレゼントだったあ」と言って、再発見に嬉しそうな顔。 幼稚園でせっせと拾ってきた姿を思い浮かべると、私も、怒るに怒れなくなってしまいました。 
 
 みなさん、グレートリフトバレー(大地溝帯)って御存じですか? じつは東アフリカの南北を縦断する形で、バレー(渓谷)が続いていて、今も大地が東西に裂け続けているそうです。 数百万年後には、アフリカは分裂するとか…。
 その裂け目の辺りは急に落ち込んでおり、バレー(渓谷)になっているのです。 夫によると、大地溝帯で化石がたくさん発見されるので「人類誕生の地」と呼ばれているとか。 先日、ナイロビ西郊にあるンゴングヒルに登る機会があり、久しぶりに大地溝帯を見ました。
 
 ンゴングヒルは治安が余り良くない、と地元では評判です。 麓につくと、ここから先は危険だから、と銃を持ったレンジャーを護衛に雇うことになり、助手席に乗ってもらい、標高2300mまで車で登りました。 

 見晴らしは最高! 東には標高1700mのナイロビ市中心部のビル群が遠くに見渡せます。 西側は遠く見渡せる限り、何もない平原が続いています。 そう、ナイロビの西の方はもう突然、有名な大地溝帯がえんえんと広がっているのです。

 ただ、バレーの幅は100キロぐらいあるそうで、余りに大きすぎて、反対の「対岸」が全然見えません。それで、あんまり、大地溝帯を見た気がしないのが難点です。 単に山に登って下界を見たって感じで。

 丘の上は風が強く、赤道直下のケニアでも、セーターやジャケットが必要なほど。 長男のハルが最近、自宅で、スーパーのポリ袋と小枝を使って作った凧も持っていったのですが、余りに風が強かったので、あっけなく壊れてしまいました。 

 それでも、久しぶりに自然の中を歩き回って、気持ちよさそうな子どもたちと夫でした。 なかなかナイロビでは家族連れでピクニックすることもできませんし。 護衛付きのハイキングだなんて…少し物騒ですが、結構、ケニアの若者グループやカップル連れも来ていて、にぎやかで楽しそうでした。 でも、地元の人が多いから、といって外国人は全然安心できないのが、ナイロビなのですが…。

 
 映画『愛と哀しみの果て』 (原題Out of africa) のファンならば必ず訪れる小さな家がナイロビ市内にあります。 映画のヒロインのモデルとなったカレンブリクセンの家で、今も現存しています。 博物館となっていて、内装も当時のまま残っており、家の中にも入って見学できるため、欧米からの観光客が毎日、訪れています。
 でも、地元ケニア人は全然関心がないようで、お手伝いさんのマーガレットなどに聞いても、「カレンブリクセンって誰?」って感じです。

 映画のロケも実際、ここで行われたそうです。 映画の中に出てきたマサイ民族の男性が驚いた鳩時計もそのまま飾ってありました。 白を基調としたベッドルームは可憐なレースがところどころにあしらってあり、ロマンチックな生活を想像させられます。 家の周囲には、空高くそびえるような、ものすごく大きな木々が立っていて、まるで絵画の世界のようです。 

 でも、みなさん、この映画を見られた感想は如何ですか? カレンブリクセンの自伝に基づく映画なので、展開もゆっくりで、話自体も割合、地味といえば地味です。 実際、私の知人友人の間でも、ものすごく良かった、という人がいる半面、まあまあだった、と漏らす人もいます。まあ、どんな映画でもそうですけど…(笑)。

 でも、映画の中で見られるアフリカの美しい景色は、本物です。 ナイロビに来て、アフリカの自然、木々、緑って本当にきれいだな、といつも思います。

 ちなみに私はこの家の庭で、カメレオンの子供を見つけました。保護色なので、なかなか見つけにくいカメレオンですが、我が家で飼っていて目が見慣れているせいか、 にょこにょこ歩く姿を発見して、アリャ?と思った次第です。
 
 上の写真のように、キリンと大接近できる場所って、世界でも稀かもしれません。 最近、外国からの観光客は治安の良くないナイロビ市内を避け、マサイマラやモンバサなど有名な観光地へ直接行くことが多いのですが、じつはナイロビ市内にも面白い場所が幾つかあります。その1つが『ジラフセンター』です。
 
 草原でゆっくりと歩き回っているキリン達がお腹が空くと、私たちが待つ2階建ての建物までやってきます。 そして、ニューっと顔を入れてくるので、キリンの意外な顔の大きさにまずビックリ! 手のひらにエサを置いて差し出すと、灰色で表面がザラザラした長~い舌が出てきます。
 
 初めてのとき、私はびっくりして、エサをあげることもできませんでしたが、慣れると、大きくうるんだキリンの黒目がすごく可愛らしいことに気付きます。唇にエサをくわえて、キリンとチューなんてする人もいます。
 もちろん、サファリのような大興奮ではないのですが、キリンと大接近できるチャンスは100%なので、お勧めスポットです。
ぷろふぃーる
HN:
ふっちんち
性別:
女性
自己紹介:
 ☆ 2012年1月3日 ☆
 ケニアからインドネシアへ、そして私達の母国、日本に戻ってきました。

◎当ブログの画像に関する著作権は    『南色日和 ポレポレふっちんちケニア生活』に属します。 

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私が貼り付けたものじゃないのですぅ・・・読みにくくて悲しい・・・
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