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 2012年1月からインドネシアから横浜に本帰国して暮らしています。パパ、小4のハル10歳、小2のネネ8歳、ナナ6歳の5人家族です。  04年から07年まで過ごしたケニア・ナイロビ生活、08年から11年末ジャカルタ生活。  ポレポレ&ティダ・アパアパに生活しています。                                        『記事のタイトルをクリックして、コメントを送っていただけたら、嬉しいです』
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curry
 ケニアでおいしいのは、意外にも、インド料理です。 「本場インドよりもおいしい」という声すら一部であります。 ケニアには多くのインド系住民やパキスタン系住民が住んでいるため、インド料理レストランが結構あります。 彼らはビジネスにたけていて、みんな裕福だと言われます。

 インド系ケニア人には「いい人」がいないとまで断言する友人もいますが、我が家の子供たちが通う幼稚園のインド系のお母さん達はみんなとても親切です。 英語が苦手な私も、面倒くさがらずによく食事に誘ってくれますし、手作りのCHEVDAをプレゼントしてくれたりと細かく気に掛けてくれます。 「あなたが日本に帰ってからも、連絡取り合いましょうね」と優しく言ってくれています。

 夫によると、彼らは英国の旧植民地時代、鉄道建設でケニアに連れてこられた人々の子孫だとか言われているそうで、ケニアでは「インディアン」や「エイジアン(Asian)」と呼ばれています。

 ちなみに我が家も日本人なので「エイジアン」だと思うのですが、我々は「ムズング」と呼ばれます。ムズングはスワヒリ語で「白人、外国人」の意味です。
 
 ナイロビでお薦めのインド料理店は、ナイロビ・ウエストランズにあるレストラン「アンゲッティ」です。辛いのが好きな人も、辛いのが苦手な人も、大丈夫です。 近くに日本料理レストラン「東京」もあります。こちらも韓国人オーナーの方が親切で、味もなかなかおいしいです。

 ちなみに、地元の人々の話だと、最近、ナイロビのビジネスで、エイジアンはソマリア人に押され気味らしいです。 夫によると、ソマリア人は「天性の商売人」で、国が15年以上も崩壊して無政府状態にもかかわらず、現地では商売が非常に盛んらしいのです。 そのたくましさはちょっと想像できませんね。

 
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kenyamama 

 毎週金曜日 ナイロビ市内のショッピングセンター「ヴィレッジマーケット」内で「マサイ・マーケット」が開かれます。先日もちょっと、のぞいてきました。

 もともとマサイ族がいろんな民芸品を売っていたマーケットが発展したそうで、ここでは外国人向けに、様々なケニアの民芸品が勢ぞろいしています。ケニア以外の国のものまであります。

 たとえば、布物では、キテンゲ、キコイ、カンガ、マサイ布など。 サイザル(麻)製のバック、籠、マサイ族のビーズの小物、ソープストーンの工芸品などもあれば、ダチョウの卵、マサイ族のヤリや盾なども並んでいます。 しかし、このヤリは誰が使うんでしょうか(苦笑)。

 また、お面などアフリカン・アート類も、アフリカ各地の物が結構売られています。 やはり西アフリカのものが独特で面白いものが多いです。

 ちなみに、ネットで調べます限り、これらは日本で買えば、かなり高いみたいです。 外国人が集まるナイロビでは「まあまあ」の値段で買えます。 本当の現地で買えば、すごく安く買えるそうです。

 写真左はケニアのママを形取った布のお人形で、私のお気に入りです。ケニアの伝統的な布「キテンゲ」や「マサイ布」で作った民芸衣装を着て、背中に小さな赤ちゃんを背負っています。

 写真右は、西アフリカの青銅製アートです。男女対になっており、ユニークな顔が可愛らしかったので、値段を聞いたところ、なんと、1体が7000シル(日本円で12000円位)! これじゃあケニアのお手伝いさんらの一般的な1カ月の給料並みです。 それで値段交渉してみます。

  「1体1000シルでどう?」「それじゃあ仕入れ価格以下だよ」「2体買うから、3000シルにして」「んー、ラストプライスで5000シルだ、持っていけー」と、言った具合で、延々と値段交渉が続きます。 アっという間に半額以下になります。でも、ラストプライスでも、まだ全然、高すぎます。

 ムズング(白人、外国人)を見ると、観光客だと思い、とんでもない金額を吹っかけてきます。 我が家の運転手モリスによりますと、ケニアでは最初から値段交渉を前提にして値段設定しているとか。 だから、ひるまずに、半額以下、3分の1以下とかの値段を思い切って言ってみることです。

 夫はいつも「相手が言う値段は全く無視して、自分が買ってもいいかな、という値段を言ってみる」と話しています。 最初から7分の1とか10分の1とかの値段を平気で言ってみて、相手を苦笑いさせたり怒らせたりしています。

 アフリカ各地を出張してはアフリカン・アートを買ってくる趣味の夫によると、 「また後で来るから」「2体買ったら、いくら」とか交渉テクはいろいろあるそうです。 

 ちなみに、マサイマーケットは毎週火曜日は市中心部で開かれ、日曜日は別のショッピングセンター「yayaセンター」で開かれています。市中心部のマサイマーケットは、すりなど泥棒に注意する必要があると言われています。
party3 

 お誕生会の締めくくりは、バースデーケーキのカットです。

 長男ハルは今年、海賊船の形のケーキを作って、というので、写真左のようなケーキにしました。映画パイレーツ・オブ・カリビアンの影響です。 長女ネネにはウサギの形のケーキを作りました。
 
 ちなみに、ハルには去年、ロケットの形のケーキ、おととしはウルトラマンの形でした。 
 
 でも、せっかく作った力作ケーキなのに、子供たちは、わ~っと寄ってきて、バースデーソングを歌って、キャンドルを消した後、あっさりと、また遊びに行きました。

 子供の大好きなはずのケーキなのに、なぜか、余り食べたがりません。

 原因はケニアのおいしくないケーキにあります。 ナイロビ市内では大抵、パン屋さんでバースデー・ケーキをオーダーします。 色とりどりのケーキがありますが、例えば今、女の子に大人気なのが「バービー人形のケーキ」です。 ピンク色のケーキはドレスの形で、足がないバービー人形が上から突き刺してあるものです。

 見た目はかわいらしいのですが、味はパサパサして、全く美味しくありません。せっかく、いいアイデアなのに、本当に残念です。

 見た目はいいけど、おいしくないケーキに子供たちはウンザリしているみたいです。子供は本当に正直です。 

 結局、ママ力作のケーキは、子供たちに同伴してきたケニア人のお手伝いさん達がほとんど食べてしまいました(苦笑)。

party5  

 長男ハル6歳と長女ネネ4歳のバースデーパーティーをしました。 ケニアに来て、もう3度目のパーティーになります。

 ケニアでは、パーティーイベント会社がたくさんあります。 値段は割合高いのですが、インターナショナル幼稚園に通っている子供たちのお誕生会は、派手なパーティーをすることが多くて、大体、これらのイベント会社に「出張」を依頼します。

 我が家も子供たちにせがまれ、毎年、当地の標準的な誕生パーティーを開かざるを得ない状況です。 今年もイベント会社に電話し、ジャンピングキャッスル、マジックショー、フェイスペインティング、スタッフによるゲームをお願いしました。 出張に来たスタッフは5人で、予算は15,000シリング(日本円で23,000円位)でした。 ふぅ…

 こんな大げさなお誕生会を開くなんて贅沢…と、日本で生まれ育った私には最初、抵抗感もありました。 初めのうちは、招かれるのも開くのも正直、気後れしたものでした。

 英語の問題もありました。 お母さん方が早口でしゃべる英語がよく分からなくて、ただただ緊張して冷や汗をかいてニコニコ笑っていました。 ところが、段々と相手と仲良くなるにつれて、会話が苦にならなくなってきました。 英語に少しは慣れてきたこともあるかもしれませんし、気心も知れて、自分のヘタな英語で話しても気にならなくなったこともあるかもしれません。

 たびたびパーティーに参加しているうちに、お母さん達とも知り合いになれて、今では本当に良かったと思っています。 幼稚園以外の場でいろいろと話すことで、相手の違った一面が見られて、いっそう仲良くなれましたし。
 
 お誕生パーティーは毎回、かなり盛り上がります。 ケニア人、インド系ケニア人、オーストリア人、ドイツ人、韓国人、スペイン人、ベネズエラ人などなど本当に世界各地の子供たちが入り交じって、楽しそうに遊んで笑っています。 見ていると、国籍や肌の色ではなく、「気の合う性格、合わない性格」で、お友達もできているようです。

 長男のハルはみんなからプレゼントをもらって、満面の笑み。 1年で最も嬉しい日です。 また、お誕生会に来てくれたお友達も必ず、帰る時に「パーティーバッグ」と呼ばれる、ちょっとしたお土産をお返しにもらいます。 これには、キャンディーや、小さなおもちゃなどが入っていて、「今日は来てくれてありがとう」と言う気持ちで配るのですが、子供たちはこれも「お楽しみ」なのです。

 今回、長男のハルにはお誕生会ーの最後、このパーティーバッグを自分でお友達に渡すようにさせました。 去年までは遊びに夢中で、ゲストをそっちのけだったのですが、今年は「Thank you for coming to my birthday party」とか言いながら、ちゃんと1人1人に手渡して感謝の気持ちを伝えていました。少し大人になったようです。

 一方、長女のネネは、自分もこのパーティーバッグを欲しがって、ねだる始末でした。まだ、よく意味がわかってないようでした(笑)。
chevda 
  お菓子好きの私ですが、世の中にはいろいろおいしいお菓子があるなあ、と思います。いまハマっていますのが、インド系ケニア人が当地で好んで食べるおやつ「CHEVDA」です。 一度食べると、病みつきになります! 

 くずれたポテトチップスやライスパフ、カシューナッツ、ピーナッツ、ひよこ豆にカレーの葉がミックスされています。 味は薄いカレー味でスパイシーなので、油っぽさも余り気にならず、どんどんいけて、「やめられない止まらない」美味しさです。

 最近、「CHEVDA」にはまり過ぎて、食事の合間に、ついたくさん食べてしまい、肝心の食事の時には胸がいっぱいになって、食べられないときもあるほど。 
 
 CHEVDAを入れている透明なガラス瓶の中にスプーンをつっこみ、バリバリ食べ続ける私を横目に、夫は「ちょっと異常じゃない…なんか怖い」とつぶやいていました。
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 写真のピンクのラインはなんだと思われますか? ナイロビ市内から車で西へ2ー3時間走りますと、有名なナクル湖が見えてきます。 その湖岸には、桜の花びらを一面に散らしたような、可愛らしいピンク色のラインが色鮮やかに見えてきます。

 これはフラミンゴの大群なのです。

 間近に見ると、とっても幻想的です。 「地球上に、こんな景色が自然界に存在するなんて…」と、思わず見とれてしまいます。 
 フラミンゴの大群も美しいですが、その一部に、遠慮がちに小さなグループを作っているペリカンの集団もあり、そのペリカンたちのユニークな様子もまた可愛らしいです。

 ここは国立公園になっており、サファリができます。フラミンゴのほか、サイの親子なども間近に見られて、ナイロビから近い割にお得なサファリでした。

 おそるおそる車を降りて、湖岸のフラミンゴにゆっくり近づきますと、フラミンゴの群れは歩調を合わせるように少しずつ遠ざかりました(笑)。

 写真左は4歳の長女ネネです。  両手を精一杯に伸ばして、全身で大自然を感じているのでしょうか? この素晴らしい景色が彼女の記憶のどこかに残って欲しいなあ、と願っています。
 

 毎日、夕方の5時ごろ、警備会社の「犬専用カー」がやってきます。 写真左のように、小型トラックの荷台が個室に分けられ、各部屋に大きなシェパードが1匹ずつ入っています。この御犬様たちが私たちが住んでいるコンパウンド敷地内を夜通し、警備してくれる「守り神」です。

 不思議なことに、一般のケニア人は犬が大嫌いです。 すごく小さな犬に対しても、体格の良い大人たちが相当にビビって、決して近寄らないほどです。 

 ケニア人の知人らに理由を聞くと、「犬は噛む」とか弁解するのですが、ライオンやヒョウ、チーターなどがたくさんいる「野生の王国」ケニアの国民にはとても思えません(笑)。 犬を飼う習慣があまりないのも影響しているのかもしれませんけれど…。 

 それにしても最近、よくナイロビ市内の犯罪の話を耳にします。その幾つかをご紹介します。

 (ケース1) ある日の夕方、窓を半分開けて走っていた車の男性が、路上で音楽カセットやCDを売っていた若者に「それは偽物じゃないのか?」と尋ねたそうです。

 その物売りの男は「それなら、これも偽物だと思うか? ドアを開けろ」と、いきなりピストルを突きつけてきたそうです。 その場にいた他の物売りの男らも加わって、数人でその車ごとカージャックしました。

 夜中まであちこち乗り回した揚げ句に、最後は人気の無いところまで運転させて、車の持ち主を置き去りにし、金品と車を奪って逃げたそうです。

 こういうカージャックは本当によくあります。 車の持ち主が怪我しなかっただけ幸いでした。

 (ケース2)、若い女性らが乗っている車を狙った卑劣な事件も続いています。 半分開けた車の窓に、男らが近寄ってきて突然、塩酸か硫酸の液体を顔めがけて投げ入れるそうです。 被害者の中には、結婚を間近に控えていた女性もいて、両目を失明した彼女は今も、集中治療室(ICU)にいるそうです。

 彼女はこの日、いつも使う道と違うルートを通っていたそうなので、犯人は無差別にやっているらしいとか言われています。 少し異常な行為で、日本の犯罪っぽい感じもします。

 また、身代金目的の子供誘拐、強盗、ひったくり、などの話もよく耳にするようになりました。

 ケニア人の知人らは、ナイロビで犯罪が多い理由として、必ず「貧困のせいだ」と言うのですが、本当にそうなのか、よく分かりません。

 夫はよく、ケニアはアフリカの中でもかなり恵まれた国の1つだと言います。「独立後、一度も内戦がないし、クーデターも未遂が一回だけ。 他にも、もっと貧しい国がたくさんあるけれど、こんなに治安は悪くないんだよねえ」とか言って首をかしげています。 

 それでも、日本とは違って、のんびりケニア生活に慣れてくると、しだいに緊張感が薄れてきます。自分の身か、ごく親しい友人の身に実際に何か起きるまで、なかなか本当には危険を感じ得ないものなのかもしれません。

 近頃、我が家も、ベッドルームの鍵をかけずに寝ることもしばしば。ここら辺で、初心に戻って、気を引き締めなくては…と思う今日この頃です。
coffeetree 

 「きれーい!」と思わず口に出してしまうほど、ケニアのコーヒー園の光景は美しいものがあります。白い雲が輝く青空の下、背の低い緑の木々が整然と並んでいます。

 写真は、長男ハルのお友達の家に行く途中に横切ったナイロビ市内のコーヒー園です。 今の時期、まだコーヒーの実が熟しておらず、緑色で小粒でしたが、収穫の時期になると、可愛らしい赤い実になります。

 地元の人に聞くと、熟した赤い実はフルーツのようにジューシーで甘く、そのまま食べることもできるとか。 

 ケニア産コーヒーは世界的に人気が高くて、最近では日本のデパートでも高価で売られてるそうです。

 でも、不思議なことに、ケニア人は大抵、コーヒーよりも紅茶の方が好きです。 ケニアでは元英国植民地だった関係からか、紅茶を生産する茶畑もたくさんあって、生産量も世界で2番目ぐらいだそうです。

 知人のケニア人らは「ケニアといえば、紅茶だよね」 とか 「Any Time, tea time(いつだって、お茶の時間)」とか、よく言います。 
 とくに後者の方は、どうも昔、地元のテレビかラジオで流していたCMの台詞だったとかで、仕事をサボってお茶を飲むときの口実になっています(笑)。

 コーヒーは、エチオピアが原産だそうです。 エチオピアでは、日本の茶道のように、コーヒーを飲む作法まであります。 でも、アフリカの各地に出張している自称「コーヒー通(つう)」の夫は「何と言っても、ブルンジ・コーヒーが一番。あの濃厚な香り、コクのある濃い味わいは、ブルンジコーヒーならでは」と言います。 

 「ブルンジって、どこ?」ってほど、日本では存在感のない国ですが、80万人もの大虐殺で知られるルワンダの隣国です。 ルワンダと民族構成や国の規模などがよく似た国なので、両国は「双子国家」とも呼ばれているそうです。

syprose&nana
 お手伝いさんで子守をしてくれている22歳のシープローズ(写真右)は、二女ナナの手術の時、ずっと病院で一緒にいてもらいました。 ぐずるナナのそばであやしたり、痛みから気をそらしたりしてくれました。 ファッションセンスも良く、おしゃれな現代風の娘さんですが、本当に気立ての優しい子です。 

 夕方、手術を終えて家に戻った後、シープローズは「昼間、弟から電話があり、学費を滞納しているから学校を追い出されるかもしれない、と言ってきました。 明日、田舎に戻って、校長に少しずつ支払うから、と頼みに行きたいので、休みをください」と言い出しました。

 両親を亡くしている彼女たち兄弟の中で、一番上のお兄さんは仕事がないので、22歳のシープローズが2人の弟の親代わりなのです。 職のある姉が弟の学費を出すのは、ケニアでは今も普通のことです。
 
 私は「休んでもいいよ、そして田舎に行ってきて、ついでに、地元の親せき達に会ってくるの?」と気軽に尋ねました。

 すると、彼女は暗い表情になり「学校には行くけど、親せきのうちには立ち寄らないで戻ってきます。あそこに行ったら、お金お金だから…」とポツリ。 みんなにお金をせがまれるので行かない、と言うのです。

 おじいさん、おばあさんなど親せきのうちに久しぶりに帰るのは楽しみなことと信じていた私は、予期せぬシープローズの返事に言葉が詰まりました…。

 決して高額ではないものの、定期収入を得られるようになった彼女に対し、現金収入がほとんどない田舎の親せきがお金を期待するのは、ケニアでは普通のことなのです。 

 そして田舎の「親せき」という人々はものすごく多い上、求められれば決して断れないのを知っているので、親族に会わないつもりなのです。

 彼女も今、ナイロビで親族の家に居候しています。 お互いに助けられたり、助けたりするケニアの文化習慣を「ハランベー」とスワヒリ語で言います。 それは今まで、良い意味で使われてきたはずの言葉なのですが、最近では、その内実はなかなか複雑なものがあるようです。

 

 
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 1歳半の二女ナナの耳のすぐ近くに、ばい菌が入り、この1週間でじわじわと腫れ上がり、今朝、小さなビー玉のように、赤く膨れ上がっていました。慌てて、小児科の病院(ガートルード・チルドレン・ホスピタル)に連れて行きました。 すると、ナナはまだ小さいので、全身麻酔して、切開する手術が必要と言うのです。
 
 「え、手術?」。 うーん、心配になってしまいましたが、ケニア人のドクターは手のひらを見せながら「こんな小さなベビーも手術してるんだから、心配しなくても大丈夫。私たちはエキスパートなんだから」と自信満々です。

 そんな自信満々な様子を見て、さらに心配になりました。ケニア人は概して安請け合いする傾向があります。OK、OK、ノープロブレムとか自信満々に言っておいて、意外と全然だめだったりするのです(苦笑)。駄目もと精神なのか、よく分かりませんが、我が家ではこれでたびたび迷惑してきました。

 以前、知人に紹介されて雇ったドライバーさんも「運転はOK、大丈夫」とか言っておきながら、ものすごく下手くそで、ギアも3速までしか入れられず、サイドブレーキを上げたまま出発したりする始末でした。 絶対にギアをトップまで入れず、ヨタヨタと運転するので、我慢した揚げ句に、2カ月後、辞めてもらいました。
 辞めてもらう際、彼は「なぜだ」と悲しそうな顔でした。「だって運転が下手すぎる。昔、運転手していたってウソでしょ」と言うと、「そんな…。段々、うまくなってきたじゃないか」と平気で言い返すのでした(苦笑)。 ここは教習所じゃないのよ、うまくなってから、また来て下さいって感じです。

 ナナの手術ですが、ケニア人ドクターへの不安を感じつつも、ここはもうお願いするしかありません。いますぐ、日本に連れ帰る訳にも行きませんし。 

 麻酔をしてから約30分後、手術室から出てきたナナはすぐに目覚めました。元気な様子で、ホッとしました。ありがとう、ドクター、疑ったりしてごめんね。 

 写真は、病院内の案内図です。 アフリカならではのゾウやライオン、サイのイラストがあり、それぞれのお部屋に行く道順に、その動物のイラストが壁に沿って描かれています。 子供たちはその動物を見つけながら、お部屋に行くわけです。 かわいらしい心遣いがちょっと嬉しい。

ps.こんな時に、またもや夫は出張だった…。いつも大変な「事件」が起きたとき、夫はケニアにいません。

terapia ryori 
 ケニア西部のビクトリア湖畔で捕れる魚ティラピアの料理は、日本人の味覚にもマッチして非常においしいです。ティラピアは臭味がなく、日本のファーストフードの白身魚とかにも使われているそうです。

 今日はナイロビ市内のスプリングバレーの肉・魚店で、たくさんのティラピアが並んでいたので、一尾買って、西部の民族ルオの人たちの料理を作ってみました。

 ちなみに、ナイロビでティラピアを買うと、大体、一尾が90ー150円程度でしょうか。もちろん、きちんとしたスーパーで買うと、一尾300円以上するところもあります。これは外国人向けですね。

 料理ですが、まず、ティラピアをまるごと、じっくりと油で素揚げします。 それで、トマトやタマネギ、ピーマンなどを油で炒めてから、スープを作り、その中に丸揚げのテラピアを入れます。 仕上げに、コリアンダー(中国では香菜シャンツァイ、タイではパクチーと呼びます)をのせます。

 フレッシュなコリアンダーの香りを楽しみながら、軟らかい白身と、鯛のようにしっかりとした皮も一緒にいただきます。

 ナイロビでは、ティラピアのような白身魚のほか、マグロのような赤身魚も手に入ります。また、新鮮で大きなタコやカニ、エビも生で買えることもあります。
 
 大きなタコやカニなどを買ってきて、家で丸茹でしたとき、お手伝いさんのマーガレットらは、まるで恐ろしい生物を見るように、本当に怖がっていたことがありました。 ケニアでは、沿岸域の人たち以外、タコやイカなどは食べないらしいのです。
ガラス わが家の居間の窓は、中庭に面する壁が一面、ステンドグラスのようなデザインのガラス張りになっています。 

 ほぼ赤道直下ながら、標高1700メートルの高地にあり、1年中、気候が良いナイロビならでは、の造りで、中庭の木々など緑が広々と見渡せて本当に心地よいものがあります。 

 ところが、昨夜、長男のハルがカーテンにぶら下がっていて、石頭を派手にガラスにぶつけ、一部が大きくクモの巣状に、ひび割れてしまいました。 不幸中の幸いで、ガラスの破片は飛び散らなかったし、ハルも全然平気な様子で、ケガ1つありませんでしたが…。

 さっそく翌朝、近所のガラス屋さんでガラスを買ってきて、コンパウンド内の大工さんを呼んで取り付けてもらいました。

 写真は大工さんがガラスを取り付けている場面です。 古いガラスを外すとき、ガラスの周囲のパテをトンカチとノミではがし取り、新しいガラスをはめ込み、周囲に粘土のようなパテを再び埋め込んでいました。

 ところが作業中、割れたガラスや固まったパテが周囲に飛び散っても全然お構いなし。 もし階下に人が歩いていたら危ないじゃない、と心配しましたが、そんなことに、ちっとも気を回さないのがケニア風かもしれません。

「ハルが頭でガラスを割ったから、ガラスを買いに行かないといけなくなったのよ」。 私がハルに文句を言ったところ、 「ママ、あれはアクシデントなんだから、怒らないでよ」と冷静に言い返すハル。 今月下旬に6歳になるハルは随分、口が立つようになってきました(汗)。  
kame&makizusi わが家にやってきた陸ガメは「リッキー」と名付けました。 最初、葉野菜やリンゴを餌として与えていたのですが、余り食べないので家族で心配していました。

  そのせいか、今朝、夫が突然、「昨日食べ残した巻きずしをあげてもいい?」と尋ねてきました。 まさか本気じゃないよね、とか思って、ほったらかしていたら、玄関先で「食べたよ~!」と大声を上げて喜ぶ夫の姿がありました…。 なぜか子どもたちは感動しないのですが、それにも構わず、夫は「ほらねえ、カメは雑食なんだよ」と自信満々の様子で、巻きずしを食べるリッキーに魅入ってました。

 なるほど、リッキーは巻きずしの中身のアボガドやニンジンをポリポリと食べていました。 日本食のお味は気に入ったかな? あまりに食通になって、今後、寿司しか食べなくなると困るんですけど…。

 ちなみに、この巻きずしは昨夜、近くの日本料理レストランで注文し、テイク・アウトしたものでした。(当地では、テイク・アウェイと言いますが…)。

 ナイロビ市内に現在、日本食レストランは5軒あると思います。 そのうち、4軒のオーナーは日本人ではなく、韓国人です。 日本で修業したそうで、寿司や鉄板焼きなどが「売り」です。
 
 ナイロビに数多く駐在している国連職員や大使館員等々、外国人のお客で連日にぎわっています。 でも、夫は時々、焼き肉とか美味しい韓国料理を食べたいねえ、と、ぼやいています。 というのも、ナイロビには美味しい韓国料理レストランが意外と少ないのです。
passyon
 ケニアのフルーツは、本当に美味しいです。日本で買うものより、どれも、味が濃いような気がします。 これは野菜でも同様で、なぜか、日本のものは総じて、味が薄いような気がします。 

 ケニアの食卓には、アップルマンゴー、トミーマンゴー、パパイヤ(ケニアではポポと呼んでます)、パッションフルーツ、バナナにパイナップルなどが1年中、入れ替わりで並びます。

 とくにマンゴーは大きな木に実がたわわに実るせいか、すごく安いです。 3年前、日本からケニアに来た当初は、マンゴーのおいしさと安さには本当にびっくり驚いたものでした。 きちんとしたスーパーで買っても、手のひらサイズで1個、30-40ケニアシリング(約50円)程度。 地元の人たちはもっと安く買っています。

 地元の子どもたちなんか、どこで拾ったのか、マンゴーを片手に裸足で走り回っていたりします。 ただ、お店に並ばないような、小さめで青いマンゴーなのですが…。

 贅沢なことに、わが家では既にマンゴーは飽き気味。 いまは、パッションフルーツにハマっています。 甘酸っぱいジュースと、つるつるっとしたゼリー状なものに包まれた種をスプーンですくって、ぷつぷつと噛みながら食べるのです。
 とても酸っぱくて食べられない時期もあるのですが、ちょうど今の時期はシーズンなのか、少し黒っぽくて、皮が干からびたような貧相な小ぶりの実を選んで買いますと、よく熟していて、甘みが濃厚で美味しいのです。大人も子供も競って食べています(笑)。
カメ

 夜の7時過ぎ、玄関のベルが鳴りました。 「こんな時間に誰だろう?」と思って、玄関のわきの窓から外を見ると、近所に住む南アフリカ人の男の子オスカー(4歳)が住み込みのお手伝いさんと3人のお友達らと立っていました。

 お手伝いさんは段ボールを持っていました。中には体長10数センチの陸ガメが1匹います。 「オスカーが見つけたんだけど、母親がどうしても飼うのを許さないから、ハルなら欲しがるかもしれないと思って、持ってきたの」と言います。

 わが家でカメレオンを飼っているのをオスカーは知っていて、時々、遊びにきては餌のバッタをあげたりしていました。それで、カメも喜んで引き受けるだろう、と思ったのでしょうか(笑)。

 オスカーの思惑通り、ハルは大喜びです。 すぐにカメを手でつかんで 「ありがとう、オスカー!」と近寄ると、身体が大きくて、いつも堂々としているオスカーと他の子どもたちは、意外にも、カメに触れることを怖がって、キャーキャー言って逃げ出しました。

 カメレオンも頭にのっけて面白がるハルと、身動きしないカメですら怖がるオスカーら子どもたち。自然に恵まれているアフリカの子どもたちは、意外と憶病なところがあります。 
 子供だけでなく、ケニアでは大人でも、カメレオンや犬などの生き物を恐れて、触りたがらない傾向が割合あるから不思議です。

 と、そんな訳で、わが家にまた準ファミリーが増えてしまいました。 玄関先の段ボールの中で、キャベツやレタスを毎日もそもそと食べて、ひっそりと、たたずんでいます。 名前はまだ決まってません…。
ぷろふぃーる
HN:
ふっちんち
性別:
女性
自己紹介:
 ☆ 2012年1月3日 ☆
 ケニアからインドネシアへ、そして私達の母国、日本に戻ってきました。

◎当ブログの画像に関する著作権は    『南色日和 ポレポレふっちんちケニア生活』に属します。 

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私が貼り付けたものじゃないのですぅ・・・読みにくくて悲しい・・・
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